池上彰さんの
『聖書がわかれば世界が見える』を読みました。
こちらの本です。池上さんの本が続いています。
『聖書』と言えば、世界で最も読まれている本、
ホテルに置いてあったりする本というイメージです。
ワタシの場合、
学校で習った知識はバラバラのままになっちゃってるので、
とっかかりに読んでみました。
なーんか、正直、ちっとも頭に入ってこないので、
印象に残ったところ等、メモしていこうと思います。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教で神様は同じ
①ユダヤ教の聖書は『(旧約)聖書』のほうのみ。
『新約聖書』を認めていない、ので、旧約という考えもない。
②キリスト教の聖書は『旧約聖書』(=ユダヤ教の聖書と同じもの)と『新約聖書』の2つ。
イエスが生まれて、イエスを預言者として人間が神と新しい契”約”を結んだ、と考える。新しいほうが新約、それまでのものが旧約。どちらも大切。
③イスラム教
神がユダヤ教徒に『旧約聖書』を与えたが、ユダヤ教徒がそれを遵守していないので、イエスを預言者として『新約聖書』を与えた。けど、キリスト教徒もそれを遵守しないので、神はムハンマドを預言者として、神の言葉を伝えた。それが『コーラン』
『旧約聖書』も『新約聖書』も経典だけど『コーラン』が最重要
旧約聖書の内容
『創世記』含めて全39巻からなる。
世界の創生の話
人を造ろう。そして、海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。 旧約聖書 以下同じ
『自然を好きに改造してよい』という思想になったとの指摘あり。
アダムとイブの話。実を取って食べた罰としての話。
「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は苦しんで子を産む」
「お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ」
上が女性、下が男性を想定した言葉。何かヒドイ。
ヒドイけど、もしかしたら
そうとでも考えないと、
出産の痛さや
日々の労働のつらさ(庶民の生活が大変だったと仮定すると)が
耐え難いものだったのかな~? というのはワタシの想像。
エデンの園から追放になる。
アダムとイブカップルからカイン、アベル、セトらが生まれ、
セトの家系にやがてノアが生まれる。
そのうち、人間が増えて、悪い人間が増えたので、
人間を創造したことを神が後悔。
大洪水を起こして地球上の生き物を絶滅させよう。
でも、ノアは信心深いからノアとノア一族だけ助けよう。
で、ノアの箱舟の話。
救われたノアに、神は2度と洪水は起こさないと約束する。
→地球温暖化で洪水は増えない、という主張の根拠にする人たちもいる。
やがて、アブラハム登場。アブラハムへの神からの言葉。
わたしは、あなたが滞在しているこのカナンのすべての土地を、あなたとその子孫に、永久の所有地として与える。
このカナンが現在のパレスチナであり、イスラエル。
その他、他の神を信じることの禁止、同性愛の禁止、不倫の禁止も書かれている。
新約聖書の内容
全27巻。
ユダヤの国に、イエスが生まれ、ユダヤ教の改革をする。
キリストは名前ではなく、ギリシャ語で救世主という意味。
イエスも元はユダヤ人だしユダヤ教徒。
離婚を禁止。
現在も、カトリック教徒が離婚できないことの根拠になっている。
フランスで事実婚が多いのは、
カトリック信者が多く、離婚が難しいから。
金持ちが天の国に入るのは難しい。新約聖書 以下同じ
寄付の文化。
『ユダヤ教の長老たちは神の教えを守ってない』とイエスが批判し、
それに長老たちが反発。イエスの暗殺計画を企てる。
イエスとその弟子が集まった『最後の晩餐』の食事会で、
イエスが「中に裏切者がいる」と予告。
後日、晩餐会に出席していたユダがイエスを裏切り、
ユダヤ教の偉い人たちにイエスを引き渡す。
イエスは裁判にかけられ
『自身を「神の子」だと自称することで神を冒涜した』罪で
死刑判決を受ける。
十字架にかけられて最期。
死刑執行人(=総督ピラト)のセリフ。
この人(=イエス)の血について、わたしには責任がない。お前たち(=ユダヤ人)の問題だ。」民はこぞって答えた。「その血の責任は、我々と子孫にある。」
これが、後のユダヤ人迫害の根拠になる。
イエスは亡くなり、多くのユダヤ人はイエスの復活を信じなかったけれど
復活を信じたユダヤ人がキリスト教徒になっていった。
キリスト教とユダヤ教とで反目しあう中、
パウロがユダヤ教からキリスト教に改宗し(目から鱗が落ちる事件)
キリスト教布教の大きな推進力となる。
ユダヤ教の聖書である旧約聖書では、
神の恵みを受けられるのはユダヤ人だけだった
(し、自分達が救われればよく、布教の意志なし)のが、
キリスト教では、
イエスを信じる者は、民族関係なく全ての人が救われる、とする。
そりゃ、信者増えるよね。^^
とは言え、
ユダヤ人=ユダヤ教を信じる人(人種・民族問わず)だそうなので
ユダヤ教徒になれば自分自身は救われるという意味では
キリスト教と同じに感じた。
でも、ユダヤ教のほうが、戒律がより厳しい。
だから長老たちも遵守できてなかったし、
ユダヤ教徒になるのはちょっとハードルが高い印象・・・。
キリスト教の広がり
①キリスト教が迫害された理由
偶像崇拝の拒否、皇帝の崇拝の拒否
火葬しない為、地下に墓を作ったりして集会する感じが疑惑を招く
②キリスト教が普及した理由
市民の格差の広がり→キリスト教に救いを求める
感染症の広がり→キリスト教信者の看護への感謝。死者の弔い
①②がありつつ、政治と絡み合いながら世界中へ普及していく。
まとめ
9章あるうちの4章までの分でメモ書きした感じです。
ワタシはクリスマスにケーキを食べて、
実家には仏壇があって、お坊さんが出入りしていて、
初詣に神社へ行って、と、一般的な日本人的行動? をしていて、
あまり宗教を意識せず生活していますが、
世界を見渡せば
宗教の教えに倣ったりする場面も結構あるようで
現代社会にものすごく影響してるんですね~。
と、とりあえずまとめておきます。