コドモの通う小学校では
夏休みの自由研究は選択課題となってます。
コドモは選びませんでした。
ので、体験談は書けないのですが。
自由研究についての新聞記事から、印象に残ったものがありました。
教育学者の西郷南海子さんのお子さんの話です。
『チョコミントアイスの食べ比べ』を
のめり込んでやっていたけれど、
それを学校に提出するのは「おかしい」「恥ずかしい」と
途中で言い出して、
結局「戦時中の食べ物」というテーマでやり直した、
という記事でした。
『チョコミントアイスの食べ比べ』というテーマ、
母である南海子さんは「面白い!」
「学校にあなたしかいない」と、何度も推したそうです。
ワタシもすごくいいと思います。
が、お子さんが話した言葉。
「自由研究は自由すぎても怒られるし、自由じゃなくても怒られる」
2022年8月20日付け朝日新聞 はぐくむ 教育学者 西郷南海子
記事担当:田淵紫織 より 以下同じ
西郷さんの言葉。
学校からは、ある程度の子どもらしさが求められているけれど、その子らしさの炸裂は求められていないーー。子どもたちはそう薄々感じているのかもしれないと思った。
この感じ、何となくワタシはわかって、
この空気を作り出してるとしたら、
周囲の大人は、アイタタ! ときたほうがいいような気がします。^^
まぁ、そんなことはお構いなしに、
元々のセンス? 親御さんの日々の導きが素晴らしいこともあったりして?
見事な自由研究をするようなお子さんもいらっしゃって、
それは素晴らしいな~と思って拝見しているワタシです。
記事のラスト。
誰に見せるのでもなく、誰に評価されるのでもなく、ただ好きだから続けている。これこそが本当の自由研究かもしれない、と西郷さんは思う。
今もご家族でチョコミントアイスの食べ比べ研究は継続中なんだそうです。
これを読んで思い出したのが、生物学者の五箇公一さんの記事。
小学生くらいの頃? 虫やヘビなどが大好きで毎日追いかけていたけど
自由研究として提出したものは殆どないそうで。
曰く
好きなことを調べるのが面白いのに、誰かに見せると、テーマがどうだとか不本意な評価をされてしまうでしょ。
2022年8月6日付け朝日新聞 ハグスタ 生物学者 五箇公一さん 以下同じ
ちょっと笑ってしまいました。^^
こんな言葉も出てきます。
理科という科目は本来、美術のように感性を磨くのが正解な気がします。生き物を眺めて「へえ」と思うことが大事だと。
そうしたら、さらに、昔、こんな記事を切り抜いていたのも思い出しました。
ちょっと、いつの記事か定かではないのですが
頭で学問をするものだという一般の観念に対して、私は本当は情緒が中心になっているといいたい。 数学者 岡潔
なぜ人間が数学上の発見ができるのか。それを岡は考えた。結局、子どもが昆虫採集に出かけ、みごとな蝶をみたときの<発見の鋭い喜び>の感情に導かれて、学問的な発見はなされることに気づいた。自然をうけとる美しい情緒を心のなかに育てることが、人間にとって何より大切だと、岡はいう。
朝日新聞 磯田道史のこの人、その言葉より
昆虫採集、蝶というのは、例であって。
あ、でも、昆虫採集が原点になってるような学者さんは、
すぐに何人か思い浮かびます。
「何より」と言い切れるかは、ワタシにはちょっとわかりませんが。
ま、ワタシはと言えば、
そこまでの、自然に対する感性はなかったのだなー、と思っています。
人それぞれ。
我が小3コドモの感性は何に大きく反応するかな~?