晩ご飯に冷凍食品の餃子を並べたら
「手抜き」と言われたというエピソードが話題になっていました。
最初、聞いた時、
「冷凍餃子は手抜きか?」と聞かれれば
「字面通り手を抜いてるから手抜きでしょ」とそのまま思いました。
確かに悪い感じで使われる場面が多い言葉とは思いますが、
ワタシ自身は、手抜き=手を抜くこと
とだけ捉えていて「手抜き」自体に悪い意味や評価が含まれているとは
あまり考えていなかったので。
改めて広辞苑で調べてみると
手抜き
①しなければならない手続・手数を省くこと。
広辞苑 第五版 岩波書店
と書いてありました。
「しなければならない」という意味が入るのか~。
(あくまでも広辞苑の解釈ですが^^)
手抜き=しなければならないことをしない=悪
と考えていくと、
やはりちょっと悪い評価的な意味合いも
言葉自体にあるんだな~と。
そして、今度は、
「晩ご飯を食べる時に、餃子を手作りすることは
しなければならない手続・手数なのか?」
と聞かれたら、
「そんなことない」と思いました^^。
ワタシは囲碁をしませんが、
囲碁の世界で「手抜き」というのがあり、
それは必ずしも悪い意味ではないそうです。
この場合の「手」は「次の一手」の「手」で、
盤上に碁石を置くことを意味します。
「手を抜く」というのは相手の攻めの手に反応して
普通打つようなところに打たずに((その分の?)手を抜いて)
全く関連性のないようなところに新たな一手を打つことのようです。
「手を抜く」ことで、
その間に相手が一気に攻めてきて
自分が不利になる場合もある代わりに、
その手抜きが功を奏し、新たな活路、戦略となり、
最終的には勝負に勝つ場合もあるとのことです。
外で働く場面でも、
「手の抜きどころがわかるようになる」と
仕事もうまくまわるし、自分自身も楽になる、というのは
何度も経験しています。
家庭運営していく中で
自分自身の為、家族の為、
自分時間とか仕事とか家事とか育児とか(順不同)の
バランスを考えて
よい「手抜き」をしていけばよいのではないかと
思ったという話でした。
「手抜き」という言葉に限らず、
日常生活ではいちいち辞書で調べて
言葉を使っているわけではないので、
人によって理解が違うことが結構あるような気がします。
ちょっとひっかかるものがある場合には
「それはどういう意味で使ってるの?」と
「私はこういう意味で受け取ったけど?」と
相手に確認しながらコミュニケーションをとっていくのも
いいのかな~とも思っています。^^