2020年12月7日の朝日新聞の全面広告の内容からです。
雑誌「VERY」1月号の広告として、
「ママに武器なんていらない」というキャッチコピーと共に
以下の内容が書いてありました。
それから間もなく妊娠する。
当時のことを考えると、子を持つワクワクよりも、戦地に向かうような恐怖と緊張がはるかに上回っていたように思う。武器を一つ一つ時間をかけ吟味して身につけ、完全武装するような気持ちだった。
2020年VERY8月号 創刊25周年特別企画「私たちは5年前から進歩しただろうか?」に寄稿いただいた柚木麻子さんのエッセイより抜粋
全文読めるサイトが2021年1月6日時点であるようですので、
ご興味あるかたは検索してみて下さい。
衝撃でした!
読めば、配偶者もいて、友だちもいて・・・と、
恵まれた環境にあると思われる状況下で、
こんな風に感じる女性がいるということに。
柚木さんは肺に疾患をお持ち、ということなので、
その分、不安や緊張があった、ということはあるのかもしれない、
と想像しています。
また、この時点で新型コロナウィルスはまだ出現していません。
でも、この文章が広告に使われている、ということは
この内容が多くの読み手の共感を得て
雑誌を買ってもらえるということに期待して
掲載した、ということなのかな、
つまりは、共感する人がたくさんいると考えるのが妥当なのかな、
と思うと、言葉が出ませんでした。
ワタシは高齢妊娠・出産だったので
それ故の不安はなかったと言ったら嘘になるけど、
多分元々の性分もあり、
(新しい環境に対して不安よりはワクワクが勝るほう)
妊娠の経過が割とよかったせいもあって、
待ち望んだことだったし、
殆どずっとワクワクで、楽しみで、
戦地に向かうような恐怖と緊張っていうのは
なかったよな~って思っています。
つわりが・・・、とか、かゆい・・・とか、
血が・・・、とか、そういうのはありましたけど。
(ワタシの実家側の家族のほうがアレコレと心配してました^^)
同じ文章内で、
母親が武装することなく、そこまで緊張することなく、育児できるのが正しいあり方ではないか。
とあります。
当たり前だと思いました。
母親が武装って、戦争中? って突っ込みいれたくなる感じです。
当たり前のど真ん中過ぎる話なのに、そうなってないんだ、
と思ったら、う~ん、って。
憶測ですが、もしかして、
大都市に多い話なのでしょうか?
(そして、大都市に住むママ人口も必然的に多くなるので、
総じて割合的にも高くなる?)
違っていたらスミマセン。^^
それとも、ワタシは遅れてきたママ
(コドモの同級生のママからすると1まわり程度遅れてる^^)
だから?
都市出身(在住)か地方出身(在住)か、
専業主婦家庭育ちか兼業主婦家庭育ちか、
核家族育ちかそうでないかによっても
感覚がだいぶ違うのかな、と感じるときがあります。
ワタシは、言ってみれば10年以上古い世代で、
地方出身、3世代同居の兼業主婦家庭育ちの
現在、大都市圏在住、核家族、兼業主婦(短時間派遣勤務)です。
ママが武装する、なんて、柚木さん特有の事情であって、
「え? そんなことなかったけど?」
「え? そこまで?」
と、きょとんとするママが多いことを願っています。
そうでないとしたら、
いろんなことがやっぱりうまくいってないんだろうな、と思います。
そのことは、また考えがまとまったら書きたいと思います。
(まとまるかな~?^^)
今回は「ママが武装」という言葉と
それが人気雑誌の広告として使われたていたことに衝撃を受けた、
という話でした。
ちなみに、オットに同じ記事を読ませたら
「この人(柚木さん)は大変だったんだね」という反応でした。
他に「VERY」のキャッチコピーについての記事。
雑誌「VERY」のキャッチコピーをめぐる夫婦の会話 - 好きに暮らす -now or never-
高齢妊娠・出産時の話。