好きに暮らす

短時間パートママが小5男子の子育て中。好きに書いてます。^^

【書籍】池田清彦『SDGsの大嘘』を読みました

池田清彦さんの『SDGsの大嘘』を読みました。

 

こちらの本です。

「この人の言うことはフラットな感じかな~」

と自分なりに感じたかたの推薦書に挙がっていたので

ちょっと読んでみました。

養老孟司さんも推薦されてますね。

 

本によると、過去の地球温暖化予測はハズレてたものが多いそうで、

その理由として、こう書いてありました。

 ほとんどの気候変動のシミュレーションというのは、「CO₂が増える/増えない」という変数に頼ったもので、それ以外の変数はわからないから、そもそも入れていない。こんなシミュレーションで未来のことなどわかるわけがない。

『SDGsの大嘘』池田清彦 宝島社新書 以下同じ

CO₂以外に、太陽の活動状況(黒点の増減等)や火山の爆発も

地球温度に影響を与えるそうで

それは事実なんだろうな、と思いました。

 

もう1つ、CO₂が増える、というのはすごく

ネガティブなことのように思えてしまっていたけど、

東大名誉教授の渡辺正さんという光合成の専門家がいる。光合成の専門家からすれば、温度が高くて水がたくさんあって、しかもそこにCO₂がいっぱいあると、ものすごく植物の生産性が高くなるので、温暖化はむしろ好ましいというのは当然の帰結だ。たとえば、白亜紀の時代などがまさにそうで、CO₂の濃度は今の5倍近く、気温は10℃も高かったと考えられている。

 ~略~

 白亜紀は、少なくとも今とは比べものにならないほど陸も海も豊かで、生物多様性も高かった。「CO₂で環境が破壊される」なんて話は、人間がでっち上げた妄想だってことがよくわかる。

一理ある、と思いました。

そうだった、植物はCO₂が必要なんだった! って。

 

とは言え、最近の日本の天気を思うと、

自分が子どもだった頃と全然違ってきているようには

感じるので、それは一般に言われているように

CO₂増加のせいが大きいのか、

はたまた他の要因が絡んでいることなのか、

ちょっとワタシには判断つきかねますが。

 

SDGsは、アメリカ、中国、ロシア、中東と比べて、天然エネルギーの資源を持たない欧州が「自らの劣勢を挽回しよう」という、エネルギー安全保障に関する戦略的な意味合いが強い。

ふむ。真偽のほどはワタシにはわかりませんが、

辻褄はあっているような???

本書内もう少し詳しく書いてあります。

 

そして、マスメディアについて

 世界中にはSDGsがインチキ臭いとか、人為的地球温暖化はデタラメだという問題提起をしている科学者や専門家は山ほどいて、本当は日本にもそれなりにいる。ただ、そういう人たちはほとんどマスコミで取り上げられることがない。一度や二度紹介されることはあっても、テレビや新聞が触れ回っている内容と相いれない発言をすると番組をクビになったりすることが多いのだ。

これは納得です。

いつの世も、マスコミは嘘はつかないまでも

報道しないことで

いとも簡単に真実を覆い隠せる・・・。

マスコミにはマスコミの事情もおありでしょうが。

 

いち庶民としては

世間一般で言われていることをそのまま信じていては

本当にいけないんだな、と感じます。

 

SDGsの17の目標。。。

確かによいことばかりが書いてあって、

よいことは実現に向かったほうがよいと思います。

環境問題にも関心はあります。

が、ちょっと引いた目線も持っておこうと思ったのでした。

 

読みやすく、かつ、

ワタシにとっては新しい視点をくれる本でした。