好きに暮らす -now or never-

短時間派遣ママが7歳男子の子育て中。好きに書いてます。^^

【悩める就活学生】Human Being と Human Doing の話

就職活動中の学生さんからのお悩み相談の新聞記事を読みました。

 

要約すると

 

愛ある両親の元で、恵まれた教育環境で育った。

頑張って勉強して中学に入り、

中・高も頑張り、有名大学に入学した。

有意義な学生生活を送り、その事実には満足している。

でも、楽しいこともあったけど、実は殆どは何となくつらかった。

今、就活も頑張れば、それなりの会社に入れるとは思う。

だけど、これからもずっと頑張り続けなければならないのか?

と思うとゾッとする。

何か喝やアドバイスが欲しい。

 

といった内容でした。

 

それに対する清田隆之さん(文筆業)の回答。

  英語で人間を「human being」と言いますが、実はもうひとつ「human doing」という言葉もあります。感情や欲求、価値観や生理的反応など、今ここにあるもの、否定しがたく存在しているものがベースとなっているのが being としての人間であるのに対し、能力や資格、肩書や実績など、行為によって獲得したもの、積み上げたものの総体として捉えるのが doing としての人間です。

 将来ばかり見て ”今” を蔑(ないがし)ろにしてしまう。やりたいことよりやるべきことを優先してしまう。期待や役割に順応するあまり感情や生理的反応を抑圧してしまう。つまり being としての自分を置き去りにしていることが、今回のお悩みの根源ではないか。

~ 途中略 ~

 この社会は圧倒的に doing 重視で、誰もがその影響力の中でいきています。でも私たちのベースは being の部分にあるはず。自分の欲求や違和感を流さず拾い上げ、そのバランスを取り戻していくことが、「なんとなくつらかった」日々を変える鍵になると思うのです。

2021年4月10日付け朝日新聞 別刷りbe 悩みのるつぼ 清田隆之(文筆業)より

調べた限りでは、

エーリッヒ・フロムさん(社会心理学・精神分析学・哲学)や

河合隼雄さん(臨床心理学)が

human doing ということを言ってらしたようです。

 

察するのが上手な子どもの場合、

親が特に支配的でなかったとしても、

愛情いっぱいで育てたとしても、

例えば社会の空気みたいなものでも、

とても敏感に汲み取ってしまう可能性はあると思います。

それは、よくない事とバッサリも言えないし・・・。

 

親子で繊細さ度合いが全く異なったり、

性格の違いもありますし、

愛情のかけかたにも様々ありますし。

 

今回の記事の場合、親御さんは

子どもの『何となくつらかった』という気持ちに気づかなかった、

のか、気づいてはいたけど、

将来の為を優先し、重要視しなかったのか

そこらへんはわかりません。

 

社会の何となくの雰囲気や親の意向って、

子どもによっては、

かなりの影響を受けると思います。

 

意志があって、かつ、はっきり表示できる子ならいいけど、 

そうでない場合、

本当は A を選びたいけど、

親(とかイメージの中の社会も?)は

B を望んでいることがわかってしまって

自分から B と言ってしまい、

親も、子ども自ら B を選んだと思っているし、

何なら、子どもも、自ら B を選んだと思ってしまう、とかも、

ありそう・・・。

 

子どもは大抵親が大好きだから、

親を喜ばせたいし、褒められたら嬉しいし、

社会的に認められたらそれも嬉しいし、

競争に負けたくない、勝ったら嬉しい、というようなことも

あるかもしれません。

 

結果、周囲から見れば

大人の言うことをよく聞き、成績もよかったりで、

申し分のない、とてもいい子なのだけど、

いざ自分のエンジンで生きようとする段になると

エンジンが足りない、エネルギーが湧いてこない、という感じ。 

ありそう・・・。

 

いつもいつも、

「今」よりも「将来」優先、

「やりたいこと」より「やるべきこと」優先

では、やっぱりしんどいかな、とワタシは思います。

 

being に 根差さない doing を積み重ねることは

一体どれくらいの幸せをもたらすんだろうか?

 

イヤイヤやらされてると思っても、

そのうち、好きになる、とか

やらされている時は嫌だったけど、

振り返ってみて、あの時やらされてよかった、と

いうこともあると思うので、

一概には言えないんだとも思いますが。

doing に being が追いついてくるような場合もあり得ると思うので。

 

相談者さんも、

今ここから、自分の being も十分働かせていけるように生きられれば

いいな、と思いながら読みました。

そうしたら、これまでの殆どがつらかった doing も

より輝きを帯びてくるかな、って。

そして、親御さんがそれを受け止めてあげられたなら、

子どもはとってもやりやすくなる、とも思います。

 

こんな本もあります。って読んでないので、スミマセンなのですが。