帰省した日の実母エピソード。
3連休に4年ぶりに帰省しました。
実母は、80歳越え、田舎の一戸建て一人暮らしです。
コタツ板がない!
コタツを出していました。
何故かコタツ布団の上にあるはずのコタツ板? がなく、
コタツ布団だけが掛けてある状態でした。
到着した日、晩御飯を食べる頃になって
コタツで食べようか? という話になり、
「あ、じゃ、コタツ板ある? のせようよ」
と聞いたら
「コタツ布団の下にあるよ」
「へ?」
コタツ板を持ち上げる力がなかったんだってー。
暖かいうちはローテーブルとして使っていて
寒くなってきたので、いざコタツにしよう!
としたけれど、コタツ板が動かせない・・・
仕方なく、ローテーブル状態のコタツに
上からコタツ布団だけ掛けてコタツにしていた・・・。
兄貴といっしょにコタツを買ったそうなので
ローテーブルとしてのセッティングは兄がしたのだと思います。
あーそーかー、コタツ板って重いもん!
と思ったけれど、
持ってみると案外軽くて(最近のコタツはそうなのかも?)
これが持てないのか~、と切なくなる程の軽さでした。
キッコーマン醤油さしには
実家の、ありふれた、使い込まれた感じの醤油さし。
なかなかに薄汚くなっていて、液だれもするし
「新しいの買えば?」と、ずっと以前に言った覚えがあります。
その時の母の答えは
「でも、このデザイン気に入ってて。だから、これがいいの」
でした。
ナルホド、その醤油さしは
キッコーマンのしょうゆ卓上びんとして
1961年から市販されているもので
1993年にグッドデザイン賞受賞
2018年には立体商標登録されている、と後に知りました。
確かになかなかに味わい深いデザインだとワタシも思います。
今回帰省した際にも置いてあり、
既に醤油は入っておらず、ただそこに、とってあったようでした。
「もう汚れも取りきれないし『捨てようよ』って言われるけど
〇〇(兄の名前)が小さい頃もテーブルの上にあって、
サツキ(ワタシの名前)が小さい頃もあって・・・、
って思うとなかなか捨てられないんだよねぇ」
リアルタイムで家族のいる風景を作ってきた、
まさにその”実物”だから捨てられない、と。
同じ商品は、現在も普通にスーパーに並んでいると思われます。
ちょっと鼻の奥、ツンときました。
無理に捨てなくてよいんじゃないかとワタシは思いました。
大事なんなら大事にとっておけばいいんじゃないかと。
そんな思い出深いものより他に
片付けるものならいっぱいあるでしょ! という感じ。^^
え? それ頼む?
帰省最終日、ワタシとコドモを駅まで見送りがてら
母も一緒に街へ出かけました。
喫茶店でも入るかということになり
コドモは「昔ながらのオムライス」
ワタシは「カフェオレ」を頼みました。
ワタシはまだそんなにお腹がすいてなかったので。
母のオーダーは
・
・
・
カツカレー!
母は普段は食事に気を遣っていて
薄味でカロリーも控えめにするようにしています。
そこへもってきて
カツカレーとな!
一瞬、唖然として「そんなの食べれるの?」と思いましたが
「あそぅ、元々は揚げ物とか好きだったよね?」
「そうだよ。
もう、明日ミサイル撃ち込まれるかもしれないんだから
食べたいもの食べる!」
と。(ちょっとシャレになってくれないと困るんだけど)
それ正解!
と思いました。(ずっとそうじゃ体に負担かかるけど、たまにはよいよね!)
ワタシとコドモは列車の出発時刻になってしまって
母が食べ終わる前に喫茶店を出ました。
後から聞いたら、美味しかったそうで。
全部食べて満腹になったそうな。
いつかきっと懐かしく思い出すと思います。
もう少し帰省する回数を増やそう! とも思ったのでした。