軽く小6のコドモを苛立たせたこと。
食事中。
コドモが食べているカレーの皿付近に
コドモの服の袖部分がきてて
今にも、カレールーが袖にくっついてしまいそうな時
「袖、気をつけてね」
とワタシが言ったら
コドモが不機嫌な顔をしたことがあった。
「そんなムッとしなくてもいいじゃん」って
思わずワタシが言っちゃったっていう…。
別に「袖、気をつけなさい」って命令口調だったわけじゃないし
怒って言ったりしたわけでもなかったので…。
コドモとしては
一応、ギリギリ大丈夫なところで、そうしているとかいうことで
傍から見てるとちょっとハラハラはするけど
確かに、実際に袖を汚したことはあんまりないような…。
ふむ。
ワタシの一言が『干渉』のように感じられたってことなのかな。
「袖、気をつけてね」で
『子ども扱いされてる』『見くびられてる』
『信頼されてない』etc.って風に感じたかもしれない…。
実際、まだ子どもではあるんだけど。^^
干渉の辞書的意味を調べると
干渉:
他人のことに立ち入り、口出しをしたり、自分の考えを押し付けようとしたりすること。他人を自分の意志に従わせようとすること。
こう見ると
日頃から『子育てに過干渉はよくない』とは聞いていたけど
『干渉』それ自体、なかなかに嫌な感じのものに思える…。
ワタシ自身
いろいろと干渉されることは全然好きではないので
有難い指摘というのもあるから、線引きは難しいのだけど。
我がコドモに限らず子どもたち全般(さらには大人全般だって)が
(過)干渉を嫌う気持ちは『そりゃそうだよね』という感じ。
これからワタシがどうするかというと
考え方・方法はいろいろあるだろうと思うけど
もう二度と「袖が汚れそうだから気をつけて」
という意味合いでの、食事中の袖の位置については言わないつもり。
見た目、姿勢がカッコ悪いよ、とかは、思ったら、そのように言うと思うけど。
それで、失敗するなら失敗すればよく
その後気をつけるようにすればよいし
失敗しないなら、おぉ、それなりに気をつけてるんだってことで
それもまたOK!
袖を汚してしまう事実が起こる前に
予防の為、と
「袖、気をつけてね」って
前もって何度も何度も言ってたら
そりゃコドモにウザがられそうだ…。
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親の過干渉に悩んできた大学1年生の相談内容の記事から。
相談
私の高校は進学校でしたが、親との関係に悩んでいる子が非常に多かったです。より優秀なきょうだいと比較され続けたり、小さいころから週8回の習い事をさせられたり、進路を自由に決められなかったり、極端に娯楽を禁止されたり……。
友人たちに共通するのは、「うちはお金を出してくれるだけ良くて、もっと苦しい人もいるのに、こんなことでつらいと思ってしまう自分は弱い人間だ」と思っていることです。
~途中略~
私自身も、親の過干渉にずっと悩んできて、死ぬ計画を立てたこともありました。
10代女性・大学1年生・東京都
2025年4月1日付け朝日新聞 『学び』の悩み相談室より 以下同じ
親との関係に悩んでいる子が非常に多かった
という点に驚く。
たまたま、この相談者の周りに多かっただけかもしれないけど、それでも驚き。
結構いるのかなぁ???
『毒親』ってワードを割と普通に聞くようになってしまった今日この頃だしなぁ。
対する鴻巣麻里香さん(スクールソーシャルワーカー)の回答から。
子どもの権利条約では、プライバシーの権利や、休む権利、遊ぶ権利なども定められています。スマホを見られること、多すぎる習い事、娯楽の禁止などは、いずれも権利侵害です。
スクールソーシャルワーカー 鴻巣麻里香さん
子どもへの過干渉は子どもの権利侵害でもある
というようなことだと思うんだけれど
こういった発想はこれまであまりして来てなかったので
その視点が新鮮だった。
子どもたちも大したもので
親の干渉が過ぎてくると
ちゃ~んと反抗したりして
最終的に親子の関係は落ち着くところに落ち着いていく場合が多いのかなと
ワタシは希望的に思っているのだけれど
あまりに子どもの反抗がヒドイっていう時は
『子どもの反抗期が酷くて…』
って子ども側だけのせいにしないで
『自分、過干渉になってないかな?』etc.って
親が我が身を振り返ってみるというのは
とても大事なスタンスだ。
子どもが反抗してくる場合はわかりやすくてよい
と言ったら語弊があるかも、だけど
ある意味、健全な反応でもあって
親が自身の過干渉に気づきやすい。
反抗はしてこなくて
子どもが自分を責める方向や
自分をおし殺す方向にいこうとしてるとなると
今回の新聞記事の大学生はそっちの方向。
子どもとしては、相当しんどいだろうなーというのと
子どもがそういう方向での
親の目にも見えるような行動(自傷etc.)を起こすまで
親は自身の過干渉に気づけない、というところもキツイ。
気づかないままで、ずっと過干渉を続けた場合…
記事はこう続いていた。
(スクールソーシャルワーカーの)仕事柄、権利侵害された子どもは、自立した後で親を見限って離れていくか、逆にいつまでも親から離れることができず苦しむことになるとわかっていたからです。
親としては
どちらも、とてもとても悲しいことだ。
そうなる前に親御さんには、気づいてほしいな
と心から思ってるし
ワタシも権利侵害しない親でありたい。
人は「自分のことは自分で決めたい」という話。