『二月の勝者-絶対合格の教室-』(日本テレビ)が
10月期土曜ドラマとして始まっています。
我が家は中学受験は考えていませんし、
漫画(高瀬志帆さん原作)のほうも読んでいませんが、
おおたとしまささん(教育関係の記事でたまに拝見します)が
同作品を大絶賛している記事を読みまして、
ちょっと興味が湧いて、一話、二話ともに観ました。
あまり深く考えずにさらりと感想書きたいと思います。
ワタシ自身は地方出身、中学受験未経験。
一時期、塾業界、私学・塾向け教材出版社にいた経験あり。です。
ここからちょっとネタバレありなので要注意です。
黒木先生(役:柳楽優弥さん)が生徒のハートに火をつけるところが
ワタシからしたら、
先生ならそれくらい言えてほしいよね!
って感じもあるけど
お見事といえばお見事! でもありました。
以下、ワタシの把握した内容です。(細かな部分は違います)
一話め:
サッカー少年で、成績はのびしろ十分の生徒の答案を見て
「わからないなりに粘って考えようとした跡の
見られる答案。
スポーツ等で頑張った経験のある子は勉強も伸びますよ」
的な言葉がけ。
二話め:
成績はイマイチで、授業時間もボーッとしているのだけど、
鉄道や時刻表が大好きで、それへの熱量が素晴らしい生徒に
「鉄道が好きな生徒は地理が得意(役柄上、得意な設定)。
記憶力もよい。
算数でも旅人算(速さを題材にした問題)的なものは強い(役柄上、得意)」
そして、鉄道研究会的なものが盛んな私立中学を紹介。
そうやって生徒の心に火をつけていました。
二話めで。
新任教師の佐倉先生(役:井上真央さん)が
黒木先生に
「(黒木先生は、勉強が)できない子の気持ちがわからないんですか?」と
批判的に食ってかかる場面があります。
黒木先生は、その場では何も応えず、
しばらくの後に
「僕はできない子はいないと思っています」
と応えるところがよかったです。
先へ進めばできないっていう場面も勿論出てくるし、
本当に先天的なものが関係する場合もあると思うので、
ワタシは黒木先生に100%同意もしないけど、
でも、特に、一定レベルまでは、
基本スタンスは黒木先生でいきたいなーと思います。
理解力やできるようになるまでのスピードに差はあると思いますけども。
佐倉先生は、前述の鉄道好きで学校成績はふるわない生徒に
勉強をマンツーマンで教えようとしました。
後に
「私は(黒木先生が言うように)勉強の楽しさを
教えなきゃいけなかったのに
勉強の苦しさを教えていたのかなぁ」
と反省するところがまたよかったです。
黒木先生、なかなかにダーティー? な発言が多く、
二話めで、もう一つの顔、的な伏線も出てきて、
「もしかして、こうなのかな?」とワタシの中で
推測が出てきたのですが、
それが合っているか、ちょっと今後も見ていきたいと思います。^^
生徒のハートに火をつける、というのは、
教材出版社在籍時代に聞いた
以下を思い出しながら書きました。
凡庸な教師はただしゃべる。よい教師は説明する。すぐれた教師は自らやってみせる。そして、偉大な教師は心に火をつける
イギリスの教育哲学者 ウィリアム・アーサー・ワード
うーん、でも、自分のハートの火を自分でつけられる、
自分の火に気づく、守れるのがいちばん強いかな???