ぎょっとするタイトルです。
教育虐待って、ごくごく一部の話かと思っていました。
虐待の定義をどの範囲でとるのかによって
変わってくると思いますが、
子どもに精神的苦痛を与える、みたいなものも範疇にしたなら
ワタシの思うよりずっと多いのかもしれない、と思いました。
そう思ったのは、この記事を読んだからです。
インタビューを受けている工藤勇一校長は
記事にもありますが、
元・麹町中学校校長、
2020年4月からは
横浜創英中学・高等学校(横浜市) の校長をされているかたです。
麹町中学で「宿題」「定期テスト」「頭髪・服装指導」
「担任制」を廃止するという学校改革を行い
結果、生徒達は、
勉強をやらされるのではなく、
自ら学ぶという風に変わってきた・・・と。
記事の、ある部分に衝撃を受けました。
麹町中に入学する生徒の約8割は、教育熱心な家庭に育ち、幼いころからありとあらゆる習い事をさせられたり、幼稚園、小学校、中学校と“お受験”競争にどっぷり浸けられた挙句うまくいかなかったり、学校に馴染めず、お荷物扱いされて不登校になったりと、さまざまな傷を負い、劣等感でいっぱいです。先生も嫌、親も嫌、そして自分のことも嫌。「どうせ僕(私)なんて何もできませんよ」と、まだ12歳という年齢で自己否定している。
とありました。
ワタシは現在都内在住ではない
(都内勤務と都下に住んだ経験はあります)ので、
麹町中学についてはほぼ何も知りませんが、
聞きかじった情報によれば
教育熱心で経済的に恵まれた環境にある家庭の多い地区にあり、
区立でありながら? エリートコースの一環を担う中学のようです。
(合ってますか?)
工藤校長の主観ではあるのでしょうが
8割という数字に驚いてしまって・・・。
10人いたら8人です。
もしかして
「8割が教育熱心な家庭で育っている。
そのうちのまた何割かが劣等感でいっぱいである」と
言いたかった? 記事であれば、
割合は減ります。
ちょっと、どちらなのか確信持てませんが。^^
小学受験、中学受験・・・
受験理由は様々あり、
魅力的な私学も数多くあるのだと思います。
「よかった」という体験談もよく見聞きしますので。
子どもの向き・不向きと取り組みかたにもよるのかな、と
想像しますが、
子どもの自己否定感を強めて終わり、という結果には
なってほしくないと切に思います。
12歳で自己否定って・・・悲し過ぎる話だけど、
そう思う子ども、思ってた、かつて子どもだったかた
いらっしゃるんだろうな。
12歳以前で思ってる場合もあるんだろうな。
工藤勇一校長のいる麹町中学に入学して
救われた子どもたちはよかったな、と思います。^^