東日本大震災の時、宮城県の石巻市立大川小学校では津波で
児童ら84人が犠牲になりました。
その当時の様子を、
今朝の朝日新聞さんが記事にしていました。
「裏山に逃げた方がいい」。クラスの男の子が担任に掛け合った。
「今、話をしているから」。取り合わなかった。 ~中略~
教頭は川近くの小高い「三角地帯」へ向かうことを決断したが、
途中で津波に襲われ、84人が帰らぬ人となった。
2019年4月29日付朝日新聞より
現場に居合わせたわけではないので、
事情がどうであったのか、真実はわかりません。
すぐに、裏山に逃げたとして、
果たして助かったかどうかもわかりません。
「裏山に逃げたほうがいい」と先生に意見を言った男の子は、
そういう意見を持ちながらも、
先生の指示に従うことにして、
結果、亡くなった、という事実が残りました。
その子が、たとえ、一人でも裏山へ逃げていたなら
(先生に連れ戻されるのかな?)、
または、他の仲間を何人かでも引き連れて、逃げ出していたなら、
どうだったろう?と、思います。
当時6年生(卒業間近とはいえ)だったということなので、
難しいだろうな、と思いますが。
6年生のワタシが、そこに居合わせたとしても、
多分、先生に従っていると思います。
あるいは、大人のワタシが、そこに居合わせたとしても、
多分、教頭の判断(または全体の空気)に従っていると思います。
残念ながら。。。
「先生の言うことをよく聞いて」
「一人だけ勝手なことをするのはダメだよ」
どちらも、集団生活をしていく上で、
大切な事ではあるけれど、
この先、
「大人の判断が全て正しいとは限らない。
多数派の意見が全て正しいとも限らない」
ということもコドモ(とワタシ自身にも)に伝えていこう、
と、思わせる報道でした。