好きに暮らす

短時間パートママが小5男子の子育て中。好きに書いてます。^^

新型出生前診断の行く末

新型出生前診断についての記事を読みました。
2019年4月14日付朝日新聞社説余滴から、以下、引用します。

 

21トリソミー:88.4%

18トリソミー:60.8%

13トリソミー:67.6%

 三つの染色体(21、18、13番)の異常を調べる検査で陽性が確定した後、自らの意思で中絶を選んだ人の割合だ。 ~中略~

 21番の妊娠中絶率が、他に比べて高い。なぜなのか。

 関沢明彦・昭和大教授によれば、18、13トリソミーの子は、たとえ生まれてきても長くは生きられないことが多く、「ある期間頑張れば、命を全うできるということで分娩を選択する方がいます」という。

 一方、ダウン症で知られる21トリソミーは、医療の進歩や生活環境の改善で平均寿命が60歳前後まで延びている。仕事を持ち、社会で活躍する人もいるが、自分が年を取ってからも見続けられるだろうか?と思い悩んでもおかしくない。数字から見えてくる現実を思うとやりきれない。

行方史郎(なめかたしろう) 2019年4月14日付朝日新聞社説余滴より 

 

この記事をどう読めばよいのでしょう?

長く生きられない我が子を、そうと知り、産む、という選択。

長く生きられない我が子を、そうと知り、産まない、という選択。

長く生きるかもしれない、普通よりは手がかかるであろう我が子を、

そうと知り、産む、という選択。

長く生きるかもしれない、普通よりは手がかかるであろう我が子を、

そうと知り、産まない、という選択。

 

ワタシが43歳で、高齢妊娠をした時、

「羊水検査を受けますか?」と問われ、

1週間位考えました。

結局、受けませんでした。

その当時の様子はこちら。

 

「どんな子でも産むつもりなら、羊水検査を受ける必要はない」

 と兄に言われましたが、

そんな思いきりのよいものではなく、

そんな覚悟があったか?と問われれば、

覚悟はなかったと思います。

ある意味、無責任に産んだ感じです。

 

当時、新型出生前診断が既にあったら

(ちょうど一部の病院で普及し始めていた時期にあたるのかもしれません。

 ワタシ自身が、病院で新型出生前診断を勧められることは

 なかったという意味です。)、

もっと新型出生前診断が普及していて、

希望者は誰もが受ける、ごくごく普通の当たり前な検査として、

「新型出生前診断を受けますか?」と問われていたら、

何と返事していただろう?と考えます。

 

そして、もし、受けて、「13、18トリソミーです」

「21トリソミーです」と言われたら、

どうしているだろう?とも思います。

 

①「トリソミーです」と言われた時に悩みたくない。

②「トリソミーです」と言われて、中絶したとして、そのことでまた悩みたくない。

③トリソミーばかりが強調されるけど、他にも子育てをしていく上で、

 心配のタネはきっと山ほどある。産まれてからの病気、事故等いろいろ。

それなら産んじゃって、もし、トリソミーだったら、それはその時また考える、悩む。

という、ある意味無責任な、運まかせな方を選ぶ気がします。

 

様々な考え、事情があると思います。

ワタシだったら、ということで書くなら、

ワタシが選択をするのではなく、

自然とか運とか神様(神様がいるなら)とか、

そういうものに任せたい、と思う気がします。

 

最初からトリソミーならトリソミーとわかっていた方が、

その後の医療的ケアを受けやすくなる、

という面もあるようなので、

あまりに出たところ勝負なのは困ると

医師に説得されれば、また考える余地はあるかもしれませんが。

 

医療の進歩に人の心が追いついていくのがとてもとても難しいな、

と思わされる記事でした。

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